KNB・熊本ネットバサーズ オフィシャルサイト

日時:2013年5月12日(日)
場所:松島町・教良木ダム
時間:6:30〜11:30
参加者:24名
ウェイイン:13名
「釣れない」
「分からない」
「どうしようもない」
大会前、プラに入ったメンバーたちからは、そんな言葉だけが聞こえてきた。
その言葉が示す通りのタフな展開となってしまった。
それはKNBが持つもともとのスキルのせいなのか。
シーズナルパターンが起こしたたまたまの偶然なのか。
フィールドが持つポテンシャルなのか。
あるいは、バス釣りよりも海釣りにメインで来ているアイツらの心構えの問題なのか。
たく、ちょこぼんの福岡コンビ。
前日入りするところは、一見ヤル気がありそうに感じるが、単に前日から海でアジング・メバリング、キス釣りを楽しむための前日入りである。
海を愛する二人。
「大好きな天草で海釣りに来たらたまたまKNBの大会があっていた。じゃ、ついでだし出ちゃおうかな?」
いつもそんな感じの二人。
夜釣りの影響か、すでにメインの行事(アジング)を終えたからなのか、今から消化試合が始まると言わんばかりのこの表情。ヤル気が一切感じられない。
2年振りの開催となった天草・教良木ダム。
KNBのオフ会が開催されるフィールドの中でも、最上位ともいえるクリアウォーターを抱えるフィールドである。
立木や民家跡、段々畑跡など地形の変化を豊富に抱えるこのフィールドは、全ての戦局を一掃するほどの一発のビッグバスをも期待できる。
しかし、それらの期待させる要素を全てはねのけてしまうほど、アフタースポーンのこの時期は釣り人を沈黙させる。この静寂の水面を、水しぶきを上げて割ることができるのは、一体誰なのだろう。
うん、知ってる
そんな混沌とした明確な戦略を持たない24名の参加者が集い、KNBトーナメント第2戦が始まった。
水面を割る水しぶきの音もなかなか聞こえてこない、予想通りのタフコンディション。
見えバスはいるのだが、まったく興味を示さない。
ティップを揺らすのはそこら中にネストを作りまくっているブルーギルのみ。
そんなフラストレーションの溜まる静寂の大会でも、やはりきっちり釣ってくる者はいる。
大会順位は下記の通り。(カッコ内は最大魚)
※BF=ビッグフィッシュ賞
1位 rush 3本 13P(41cm) ※BF賞
2位 SHINGO 3本 11P(38cm)
3位 ケンティ 3本 11P(37cm)
4位 hiRo_くず 2本 8P(36.5cm)
5位 たくまパパ 2本 8P(36cm)
6位 ヤジ 2本 6P(34.5cm)
7位 yu-shi 1本 5P(36cm)
8位 りょうま 1本 5P(35.5cm)
9位 心 1本 4P(38cm) ※ゼッケン忘れペナ-1P反映
10位 ミッチー 1本 4P(35.5cm) ※記録シート名前記載漏れペナ-1反映
11位 馬場利夫 1本 3P(33cm、時間6:45)
12位 よしも 1本 3P(33cm、時間7:20)
13位 たく 1本 3P(33cm、時間11:14)
NF はやしゃん
NF 雄
NF Flame
NF マコト
NF りまるおん
NF Showta
NF たくま
NF kanesada
NF たけちゅ〜♂
NF ちょこぼん
NF 悦子
優勝はRUSH。
広いエリアを歩いて、駐車場前、ダムサイト、対岸の駐車場の3ヶ所で最大41cmのビッグフィッシュ賞を含む3本17pをキャッチ。
今期初出場で初優勝、そして一昨年開催に続いての教良木ダム戦連覇。
彼の偉業を称えて、「ミスター教良木」の異名とともに一部のメンバーの間で話題騒然となった風車を贈呈したい。
2位はここまで全戦で表彰台入りを果たしているSHINGO。
早々にダムサイト横で2本をキャッチし、さらに東岸で3本目をキャッチ。合計11pでまたしても表彰台に君臨した。
木製のため経年劣化が心配されるKNBの表彰台は、またしても彼の重量を受け止めなければならなかった。いつ、どの段階でこの栄光の表彰台が破損するとも限らないが、もし使用が不可能となった場合には、最も使用頻度の高い彼に弁済してもらうのが最も自然な答えだと誰もが思っている。
なお、写真は偏光グラスを着用しているのではなく、パンダ特有の黒毛である。すなわち素顔。
3位はT第1戦の優勝に続き2戦連続お立ち台のケンティ。
実弟RUSHと同様、教良木ダム全周を渡り歩いて3本11pをキャッチ。
最大魚差で3位となったものの、KNB-T年間ランキング暫定首位の座を守り抜いた。
AOY総合ランキングでもSHINGOを追うことが出来る唯一の存在だが、最大魚の差でさらに1pの差がついてしまった。このままSHINGOに独走を許してしまうのかは、彼がどこまで鬼神になれるかにかかっている。
4位は今期(は)好調のhiRo_くず。
オフリミットのないKNBルールを極限にまで利用して前日プラを敢行。
メンバーに楽しんでもらおうなどという気持ちを微塵にも感じさせない必死さで、2本8pをキャッチして2度目のお立ち台となった。
運営に携わる代表、副代表の全てが入賞、そして副代表の実弟が優勝という、身内で固めた入賞陣。
今季の開幕当初から懸念されていた、新運営陣の「おもてなしの心」が欠如しているという現実は、残念ながら今大会でも立証されてしまった。是非、現運営陣には人が人をおもてなすことの大事さを今一度考えていただきたいところだ。
5位はたくまパパ。
対岸の県道側駐車場下で粘って2本をキャッチして、昨年のKNB参戦以来の初の入賞となった。
もともとは息子の参戦に付いてきたのだろうに、その息子を押しのけてお立ち台にまで登り詰めた。このおっさんは本気だ。もはや息子のためではなく、自らの意志で自らの欲求で戦おうとしている。
そのうち、プラで有力情報を得て勝ちそうな息子を家に置いて参戦してくるかもしれない。
その他の釣果、大会風景は以下のとおり。
車中泊からお目覚めのりまるおん。
Angry Birdなブランケットに身をくるんでいたが、ブタ同様に釣果もボロボロにやられていた。
「え?今日ですか?今日はニゴイかドンカッチョでも狙っちゃおうかな〜。オヤニラミなんてのもいいかもですね」とすっかり外道に目覚めたたけちゅ〜♂。そしてその予告通り、実際にホゲった。
「なあ、観音の滝から滑り落ちるのと、教良木の立木を抱きしめながら湖底から青空眺めるのとどっちがいい?ま、ワシはどっちでも構わんが」と、いつもと同じ口調で、しかし殺意を纏って詰め寄る雄。
視線の先にいるのは、前戦の検量の際の事を言われているのだとすればkanesadaだろう。
それを見つめるたくまパパも、この迫力の前には一言も発せない。誰もが自分の命が惜しい。
今期本格的に復活している御大・悦子。
戦前の情報では何かを掴んでいる様子だったが、さすがの御大も状況の変化に対応できずノーフィッシュに終わった。
教良木ダムを歩きまくったこの最高齢参加者は「車移動ありにしようぜ〜」と終始訴えていた。
「ま、付き合いですからね。しょうがないです」な感じの、今回の本命であるアジング帰りのたく。メガシャキで消化試合に臨む。
競技開始後ダムサイトへ向かう面々。
若者の歩幅について行けないりまるおん。
競技開始後、駐車場下の風景。
ファーストポイントにダムサイトを選択した面々。
そんな激闘が開幕した教良木ダムの朝は、どこまでも澄み切っていてキレイだ。
鏡面のような美しい湖面は、自然の素晴らしさをどこまでも実感できる、アングラーにだけ許された特権だ。
しかし、そんな湖岸にこの男が写ってしまっただけで、どことなく不穏な空気が広がる。
湖面を見つめる彼。
いったいここに何を見ているのだろう。この下に何があるのだろう。
「ん?調子?いま、一人沈めたとこ。今日は絶好調だからあと三人はいけるよ」と、釣果を聞いたのに、なんだか身の毛のよだつ回答をしてくれた雄。
帰着時のメンバー点呼が必須だ。
湖面を写したら、クリアな教良木の水が、一人の犠牲者を映し出していた。
と思ったらSHINGOだった。
そして朝の静寂な湖面を割る、SHINGOのロッドワーク。
最近の顔認識機能に優れたカメラでさえも、彼にピントを合わせることを拒んでしまう。
朝イチのモーニングバイトを確実にキャッチした馬場利夫。
そろそろKNBのニコ生配信もしてみたらどうか。
35.5cm5ポイントをキャッチしたミッチーだったが、スコアカードに選手名記載を忘れるという相変わらずの天然ぶりを発揮してペナルティ。10位でフィニッシュした。
ちなみに、朝の受付時に参加費を支払う際、お金を渡したミッチーに「ありがとうございました♪」と言われた。店員か。
総合ランキングでSHINGO、ケンティを追う立場でありながら、今回は3p1本でフィニッシュ、12位に沈んだよしも。
2強に大きく離されてしまったが、この劣勢を挽回するにはもはや奥さんに頼るしかない。
今後はエレキ係として、奥さんの釣果にのみ全力を方向けて欲しい。
前日のプラでは、プリスポーンバスを釣っていたが、大会当日はプリップリなプリスポーン
ギルを釣ってしまったFlame。プラの意味をまったく感じさせなかった。
1週前のプラでは絶好調ぶりをみせたはやしゃんだったが、減水傾向の中でパターンを完全に見失いノーフィッシュに終わった。大会前の饒舌ぶりはどこへやら、どこかオカルト映画っぽいポーズのみが胸に突き刺さる。
前日入り車中泊の気合いを見せたShowtaだったが、気合いと結果は伴わないことを自ら証明。ティップを揺らすことなく大会を終え、誰よりも先に帰り、真っ先に順位速報をアップした。
もはや彼の使命は順位速報をアップすることだけである。
たとえこの日、終了間際に来て大会速報を持って帰るだけだったとしても、結果は同じなのだ。
彼に与えられたのはバスをくまなく探して途方にくれた分の疲労のみだ。
御大・悦子と行動を共にするyushi。プラでは悦子のみが釣り上げたが本戦では立場が逆転。5pをキャッチして7位でフィニッシュ。今期久々の復帰ながら、総合順位も確実にジャンプアップを果たした。しかし確実に太っている。
上流域の西岸の段々畑跡は、足場も良いことから多くの参加者が集結。
しかし集結したからと言って釣果が伴わないことはよくあること。
心は38cmのナイスフィッシュをキャッチするが、ゼッケンを忘れてしまってペナルティ。9位で終わった。
今回はいつ教良木の水の中に飛び込むか期待されていたヤジ。
「ん〜萩尾に比べてクリアな分、やはり肌触りが違いますね」っていう気の利いた言葉の一つでも水に浸かって言って欲しかったのだが、空気を読まずに風が吹き始めた終了間際に連発。
今回は6位でフィニッシュ。朝イチのバラシさえなければお立ち台だった。
ダムサイト横できっちり釣果を得たりょうま。
5pで8位でフィニッシュした。
大会終了後の清掃中に、思わぬ男性専用玩具のゴミが出現したが、彼の使用済みだというウワサが絶えなかったが、おそらくウワサではなく事実だろう。
朝イチの釣果のみで燃え尽きた馬場は、早々にくつろぎ始めた。
あちこちをくまなく歩き、終了間際に3pをキャッチしたたく。
プラで掴んだのは、「りまるおんが釣った後にはまだ5匹バスが残っている」のあの格言で釣れるということだ。
そしてそれを見事に実践した。
競技時間終了後は恒例の清掃活動。
先に帰着した者は後続の選手を待つ間談笑中。
湖岸を半周して帰着した御大は疲労困憊。
「やっぱ車ありにしようばい」と息も絶え絶えに語った。
ゴミ拾いを行ったゴミ袋を片手に帰って来た雄とkanesada。
「大自然にゴミ残したらいかんけんな」と今回もなんとか延命したkanesada。
しかし最後に「保険証書にサインするのとこの場で財布差し出すのとどっちがいい?ま、ワシはどっちでもかまわんが」と言われていたとかいないとか、すでに財布無かったとか。
やはり対岸からゴミ拾いをしながら帰着した、たく&りまるおん。
年寄りには酷なこの帰着行動。
なぜ誰も車で送迎してくれないのだろう。なぜ誰も年長者への配慮が欠けているのだろう。
せめて帰りぐらい迎えに来てくれたっていいじゃないいいじゃない。
そんな年寄り陣の不平不満などどこ吹く風。
「あいつら遅せ〜ね」と談笑中の先着組。
終了後のジャンケン大会で勝った馬場。
まだ5月なのに暑苦しい。
笑顔が息苦しい。
「やったよ!パパ釣れなかったけどお土産持って帰れるよ!」と嬉々とするShowtaこと「あっし」こと拙者。
その気合いを大会中に見せられないものだろうか。
今回の賞品たち。
やっぱり食品が大人気。
そして最後にルアーが残る。
不思議な釣り団体。それがKNB。
え?あたし?ホゲったわよ。
「なあyushi。どこかオススメの老健施設はなかろか」
「え、悦子さん…ま、まだ若いんですから」
「ところで、メシはまだだろか」
「え、悦子さん…い、いま食べおわりましたよ…」
大会終了後の昼食。
KNBらしい大会後のダラダラとした雰囲気。
入賞者にパターンを聞く者。まったく関係のない話をする者。この後「どこに釣りに行く?」などと会話する福岡コンビ。
大会中に会話出来なかった者も、ここでの話題に花が咲く。
ゴミは捨てないでね。
これほどまでに汚らしいくまモンが他にいたであろうか。
次回大会は5月22日、平日限定トーナメト「KNBウイークリーシリーズ」の開幕。緑川ダム2連戦が始まります。
有休消化は計画的に!
(文責:りまるおん)

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